青梅市仲町の内科、小児科、皮膚科、循環器内科、消化器内科、内視鏡内科なら大河原森本医院

〒198-0082 東京都青梅市仲町251
  • HOME
  • つらくない大腸内視鏡検査への「工夫」
つらくない大腸内視鏡検査への「工夫」

工夫1
経験豊富な医師による技術と、効果と安全性を追求した鎮静剤+鎮痛剤の併用により「痛みとつらさ、不安感に配慮した大腸内視鏡検査」を日々追求します。

森本 崇

みなさんが持つ大腸内視鏡検査の印象はどうでしょうか。
「痛い」、「つらい」、「下剤が飲みにくい」という良くない印象をお持ちの方も多いと思います。
当診療所の内視鏡検査は、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医として長年、順天堂大学で内視鏡検査・治療に携わってきた森本崇医師が、みなさんの痛みやつらさ、検査前後の不安感に配慮した検査・治療を日々追求しながら行っています。
鎮静剤(眠くなる薬剤)、鎮痛剤(痛み止め)の量も、患者様それぞれに合わせて必要量を調整し使用していくことで、その効果と安全性を追求します。

どんなに必要な検査でも、つらい検査はうけたくありません。一方で、大腸がん検診で陽性となった方には内視鏡検査が必要となりますし、ポリープができやすい方や潰瘍性大腸炎など慢性疾患の方は定期的な検査がどうしても必要です。
当診療所では、必要な患者さんが必要な時に躊躇なく検査をうけられるように努めています。

工夫2
NBI拡大観察、ハイビジョンシステムを活用して切除前に診断を行います。

画像提供:オリンパス株式会社

当診療所の大腸内視鏡内視鏡機器にはNBI拡大機能(Narrow band imaging 狭帯域光観察)が全例装備されており、拡大した映像をハイビジョンシステムで表示することで診断能を高めています。
ポリープがあった時、そのポリープが良性なのか悪性なのか、良性だとしても癌になりやすいのか、なりにくいのか、といった診断を拡大機能を用いて瞬時に行うことで、必要のないポリープ切除を行わないのはもちろん、切除するならどのタイミングで、どのような方法で切除するかを決定していきます。
余分な診療行為を行わず、必要な治療法を様々な機能を駆使しながら判断していくことで患者様の負担の軽減に努めています。

工夫3
検査当日の前処置ができるだけ楽になるよう工夫しています。

患者さまとの会話で、「検査そのものよりも下剤飲むのが大変だった」というご意見をよく聞きます。
当日の朝食を抜けばうけられる胃カメラに比べて、大腸内視鏡は大腸内をきれいにしなければ観察できません(これもよく聞かれるのですが、完全にきれいになる方も多くはありませんので安心してください。)。
医療機関によって異なりますが、当日飲んでいただく下剤の量が多くて大変で、2-3L必要となることも珍しくありません。
当診療所では、基本的に当日内服していただく下剤は1Lとしています。ただし、それにくわえてご自身が飲みやすい水、お茶などを500mL飲んでいただいています。
さらに、検査当日にできるだけ楽をしていただくために、検査前日までの便通コントロールや推奨される食事の説明を丁寧におこなっています。
毎日外来で患者さまを拝見していると、女性の方で便秘気味だという方、非常に多いなと実感しています。そういった方は検査だからと当日がんばって下剤をたくさん飲んでもつらいだけでなかなか便が出てきません。下手したら無理な腸蠕動による痛みと吐き気だけで最後まで全く便が出ないということもあります。そうならないよう「検査前の準備段階を工夫する」ことで当日のつらさの軽減に努めています。また、検査の患者さま専用の電話番号を設定することで検査前の体調や便の出具合、検査後の体調を気軽に相談することが可能です。

工夫4
普段外来を担当させている医師が責任もって検査を担当します。

内視鏡検査というのはどんなに回数を重ねても誰しもが緊張するものです。そして、その緊張感が大腸の蠕動を強くして見落としの原因となり、痛みや不快感を増幅してしまいます。人間ドックでの内視鏡検査や一部の医療機関では、検査の説明をした外来医と検査医が別であり、患者さんの持病や検査の時に注意すべきことが伝わっていないことが見受けられます。
当診療所では、大腸内視鏡検査をうける全ての患者さんに検査医である森本崇医師が必ず検査前に外来にて検査内容をご説明しています。
「会ったことのない医師」が検査をおこなうことはなく、余計な緊張や合併症の発生の予防に努めます。

工夫5
おなかの張りを減らすために「炭酸ガス送気システム」を導入しています。

画像提供:オリンパス株式会社

内視鏡検査の際、詳細に観察するためにはどうしてもある一定量のガス(気体)をいれて腸管をふくらませます。詳細な診断が必要な大きいポリープがあった場合はさらに広げることがあります。
従来は、そこで使用するガス=空気だったのですが、空気だと検査中、検査後に膨満感が残ってしまい、ひどいと吐き気が出現してしまいます。
そこで当診療所では、空気の代わりに「二酸化炭素」を使用しています。「二酸化炭素」は、腸管への吸収が空気の200倍速い、と言われており、検査中、検査後の膨満感減少に大きく寄与しています。これも、「痛み、つらさを減らす工夫」の一つです。

工夫6
その場でのポリープ切除を心がけているため、検査と治療を同時にうけていただくことが可能です。

医療機関によっては、大腸内視鏡の際にポリープが見つかっても、「今回は生検だけ(病変の一部を採取して癌かどうかの組織診断を行う検査)にして、切除はまた改めておこないましょう。」という方針にしているところもあるようです。
ただ、この場合は後日再度検査をうける必要が出てくるため、時間的・身体的・経済的負担が少なくありません。また、内視鏡学的にも一度生検をしてポリープに傷をつくると、そこの部分が線維化を起こして硬くなるため、後日切除しようとした際に切れにくくなって余分な力が加わるため腸管穿孔を引き起こしやすくなります。
当院では、可能な限り1回の検査でポリープ切除まで済ませておりますし、切除した際には専用のクリップで創部を縫うことで術後出血予防にも努めています。

画像提供:オリンパス株式会社

ただし、ポリープを切除すると必ず傷はできます。そのため、切除後はしばらく激しい運動・旅行・飲酒を控えていただく場合がありますので検査日程を決める際にご相談ください。